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2022年度の利用者アンケートを実施いたしました。ご協力を頂きました利用者様、就職者の皆様、家族の皆様、貴重な意見を頂戴し、誠にありがとうございました。 皆様からのご意見を頂戴した結果を受けて、スタッフ間で議論した内容を報告いたします。   ■個別支援計画について 皆様の「一般就労をしたい」というご希望の実現の為、訓練の根幹をなすのが「個別支援計画」です。週1回程度の担当者との面談では、日々の訓練を振り返りながら整理した内容を「個別支援計画」に盛り込み、作成を行いました。 概ね「満足している」とご回答がありました。満足度が高いことを、とてもうれしく思いました。 ご意見としては、「就職に向けて、自分に何が必要か?何が問題か?支援の方法を含めて共有できたと思います」「定期的な面談で、支援して欲しいことや悩みなどを親身になって聞いてくださり、それに沿った計画作成がされていると思う」「計画通りに支援して頂けたおかげで就職に結びついた」などを頂きました。 「もう少しゆっくり話をしてほしい」という意見もありました。 支援計画を作成する過程では、たくさんの情報を取り扱いそこから整理を進めていきます。 支援者は、相手にきちんと内容が伝わっているかどうか?を確認しながら丁寧に対話をすること、要望や意見が遠慮せずに発信できているかどうか?想いを引き出せているか?信頼関係の土台が作れているか?無理な計画になっていないか?などを点検・研鑽していこうと話し合いました。 また、担当者との齟齬が生じた場合や、適切な面談が行われているかを検証する意味でも、サービス管理責任者や担当以外のスタッフが随時面談同席することにより、2者間に留めないチーム支援でケースサポートを行う体制も作っていきたいと思っております。   ■日々の訓練について 「体調やメンタル面に寄り添って支援をしてくれている」「声を頻繁にかけてくれる」「得意・不得意を訓練の中で見極め、少しずつ色んな力を身につけていける」などの肯定的な意見をたくさん頂戴しております。 一方で、「希望の業界に生かせるプログラムがない」「あっているものとそうでないものがある」という意見もありました。 事業所内訓練・施設外就労などの基礎訓練は、一般就労に向かうための自身の働く力を再確認する土台となる訓練を行っています。事業所内訓練はワークサンプルをベースに、その方に合ったプログラムのバリエーションを増やしていくこと、それぞれに必要な訓練課題の提案や組み立てができるように訓練内容の充実を図っていきたいと思います。 念願のパソコン担当スタッフも配置しましたので、パソコン訓練内容の充実も図っていきます。 一方で、希望の職種が見えてきた方には、事業所内訓練の提供にとどまらず、実際の企業での経験の場面を増やしていくことで、希望する業界ではどうだろう?と整理を進めることができればと思っています。   ■事業所環境について 「清潔感があって通いやすい場所」「通いたいと思えるように、みんなで清掃することも良い習慣だと感じます」などの意見を頂きました。 毎日の清掃に加え、コロナ感染症対策として30分ごとの換気や毎日の定期的な消毒の徹底を皆で取り組みました。皆で一緒に働く環境を整えていくという意識をもって取り組んでくださったことに感謝いたします。引き続き清潔で過ごしやすい環境づくりへのご協力をお願いいたします。   ■スタッフの対応について 「常に肯定的に話を聞いてくださる」「日々気遣ってくださっているように感じる」「障がい特性を理解したうえで、自分に合った接し方をしてくださる」「対応は親切で丁寧です」「気軽に相談できています」「意見や提案をすぐに共有してくださいます。動きの速さに信用性が高くなりました」「スタッフは元気で笑顔があり明るい」「対面でも電話越しでも明るさ、元気さが伝わってきます。スタッフと会ったり話したりすると安心します」という意見を頂きました。 就職された方からは、「現在就職し、企業側として対応させてもらっていますが、話し方も丁寧で明るい印象を持ちますし、対応もよく好印象です」といった企業目線での意見も頂戴しました。 体験利用された方から「元気がない」というコメントを頂いたこと、「相談しやすいスタッフとそうでないスタッフがある」という意見もありました。 クロスジョブの訓練では、プログラム担当のスタッフは各訓練で会社の上司役を担います。併せてケース担当スタッフとしての役割も持ちますので、その仕分けからの分かりにくさもあるのではないかと思っています。 スタッフとしては、『職場の上司』としての立場と『ケース担当者』としての立場を上手にアプローチしていけるように研鑽していきたいと思います。 何より、スタッフが利用者様に敬意をもって接することがベースになることを話し合いました。 今回のアンケートでは『スタッフが忙しそうな雰囲気で話しかけづらい』という意見がなかったことに胸をなでおろしております。 引き続き、相談しやすい雰囲気づくりや工夫を行いたいと思います。 また、クロスジョブは就労に向けての準備訓練を軸に支援を行いますので、就労に間接的に影響する生活面や医療面、社会面等の様々なアプローチが必要です。すべてをクロスジョブが担うわけではありませんので、個人情報管理を徹底し諸機関との連携を図ること、ご本人を中心としたサポートを分厚く構築しながら就職までの道のりを歩んで参りたいと思います。   ■苦情解決について 敢えて苦情担当者に繋ぐこともなく、日々の関わりの中で解決が図られているように思いました。引き続き、スタッフ自身が不適切対応がなかったか?を問い返し、スタッフ終礼での共有を図り点検してきたいと思います。   ■その他の意見より 「スタッフの専門性が、あまり高くないように思う。有資格者を配置してほしい」という意見を頂戴しました。 今年度、スタッフの入れ替えが多くご迷惑をおかけしたことと思います。職員採用につきましては、単に福祉専門職としての資格の有無だけでなく、今までの社会経験から何を整理してきたか?スタッフ自身が自己整理できているか?そのベースのうえで他者に寄り添うことができるか?読書など学びを自身に返して向上心をもって働けるか?などを主眼にしております。クロスジョブの職員研修体制を充実させた上で、実際に働く中で皆さんも一緒にスタッフを育てていただけると幸いでございます。   以上、今回のアンケート結果を踏まえ、今後も皆様の「働きたい」を応援し、「働き続けたい」を後押しさせていただけるように精進していきたいと思います。 今後とも、引き続きよろしくお願いいたします。   アンケート結果は、下記PDF資料にて掲載させていただきますので、ご覧になってください。     米子事業所 2022年度アンケート実施報告