[会社訪問記]これからは、企業の雇用管理能力が問われる時代

昨日は、2つの会社をお伺いさせていただきました。1社目は、この4月にクロスジョブをご利用予定の高次脳機能障害のある方の復職先でした。

 8月に休職期間が、満了となるために、支援時間が限られており、早めに支援計画を立案する必要から利用前にお伺いしました。驚いた事に、既に、復職職場での義務もほぼ確定しており、それがご本人の状況にマッチしているものであった為、クロスジョブでの準備訓練よりも通勤の課題と復職職場での仕事を覚える支援が中心となると思いました。この素晴らしい雇用管理状況は、どうしてだろうか?と、、思いを巡らせていくと、ご本人の人柄とそれが繋ぐ縁なるものを感じずにはいれません。

 例えばご対応頂いた人事の方々が、ご本人が受傷前に共に働かれておられた方々で、ご本人の人となりをよくご存知で、ご本人の仕事の貢献度の高さも御理解いただき、また、受傷に至った状況もよくご存知であった事、こうしたお二人の存在が、会社の意思決定を早くさせているのだと感じました。更に、職場の皆さまがご本人の優しい人柄をよくご存知だったこと、その他、様々な巡り合わせが、重なり復職への道筋を作り出してくれてました。元の会社で働きたい強い思いを持たれているご本人の希望にぜひ応えていかねばと決意を新たに大阪に戻りました。

 

    2社目は、5年近く働かれていた方が、この度キャリアアップを考えて、退職される事になった会社でした。この方は、約2時間かけて通勤され、今回の訪問に際しても、「会社が嫌になって辞めるのでないことをお伝えください」と事前にお伺いしてお礼のご挨拶の為の訪問でした。

 ご対応頂いた方は、ご本人が働かれる様になった当初から職場全体をまとめて頂いた方で、「退職は、ご本人の意思ですから、、、とっても会社には、必要な方で、戦力でしたから、、」とおっしゃって頂きました。この5年余りの障害のある方の雇用管理のご経験を伺うと、「一人一人個別ですね、当たり前のことですけど」と、とっても大切な事を教えていただきました。

 

 来月から精神障害者の雇用率算定が始まり、雇用率が上がっていく中、とにかく数合わせしか考えていない企業が増えるのでは、と懸念する中で、この視点は、とっても重要なキーワードだと感じました。「手間暇をかけずして雇用管理なし」ですね。その後、働かれている方の仕事ぶりを拝見し、また詳しくお話をお伺いできる機会を作っていただける事をお願いして会社を後にしました。