スタッフの一日

「自閉症支援の新たなトレンド」2018年05月13日

こんにちは、砂川です。

自閉症eサービス@大阪の研修会に参加しました。今回のテーマは「自閉症支援の新たなトレンド」で、講師は中山 清司さんです。

 

研修の冒頭では、1940年代から1950年代にかけてアメリカ、日本で自閉症の症例報告がされたことを皮切りに、各年代における自閉症の考え方や支援の取り組み方の時代変化を振り返りました。

これまでの歴史を学び、感じたことは、自閉症に関する歴史はまだ70年あまりという中で、劇的な変化を遂げているということです。

(少なくとも支援者や専門家の間では)自閉症やASDの障害は脳器質が由来すること、支援は個別で行うことが共通理解とされてきましたが、ネットの発達に伴い、支援実践等の共有はこれからもっと加速していくだろうと感じました。

 

また、1980年代にTEACCH(ノースカロライナ)が日本に紹介された経緯が説明されましたが、この話からは、日本は決められた枠組みの中で、足並みを揃えることを美徳とした文化のある国であり、日本人は「みんなが横一列に揃わないといけない」という価値観が潜在的にあるのではないかとういう事を考えました。

研修内容からは少し脱線しますが、人と関わる仕事をしているからこそ、自分達の持っている価値観、考えの傾向をしっかり整理した上で支援に携わることも任務であると感じます。

 

TEACCHの中で謳われる「構造化」の意味を正しく整理出来たことも本研修の中で得たことです。

「構造化」と聞くと私はどうしても環境を作るイメージが最初に浮かんでいたのですが、実際はカードの活用を含めた物理的な話だけではなく、「情報を整理し、提供すること」が本来の意味だそうです。

 

情報の多さは自閉症やASDの方にとってしんどい状況を作り出します。研修ではこの自閉症者の感覚を疑似体験するために英国自閉症協会が作成したビデオが2本紹介されました。Youtubeでも視聴ができるので、ぜひご覧頂きたい内容です。

 

このビデオで知ることが出来るのは、自閉症者は全体ではなく部分に注目しやすいこと、全体を捉えることが難しく、同じものを見ていても見方が違うと言うことです。

また、聴覚や視覚的な感じ方の違いもキャッチ出来るのではないでしょうか。

 

研修のまとめとして、これからは支援スキルを新しく作る時代ではなく、スタンダードな支援をシェアしていくことが求められるであろうとのお話がありました。

支援者のAさんは出来て、Bさんは出来ないではなく、全支援者が共通認識をベースに支援に携わること、さらには支援や自閉症者の関わりが専門家だけでなく、「誰にでも出来る」よう普及していくことが大切との締めくくりでした。

クロスジョブには多くの支援者がいますので、それぞれの事業所が一丸となり、個々の良さを持ち寄りながら支援の底上げが出来ればと感じています。

 

あいにくのお天気でしたが、理論整理のために有意義な研修会でした。

とりとめのない内容ですが、以上ご報告まで。

 

 

◼︎ 英国自閉症協会の動画

(※外部サイト/Youtube)

 

⑴Can you make it to the end?

賑やかなショッピングモールを母親と歩く少年の目線

https://m.youtube.com/watch?v=Lr4_dOorquQ

 

⑵Make it stop

沢山の情報で埋め尽くされていく少女

Too much information

https://m.youtube.com/watch?v=xHHwZJX67-M

 

 

砂川

「自閉症支援の新たなトレンド」

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