いよいよ復職へのラストラン

4月からご利用いただき、8月中頃の休職期間満了までに復職を目指している高次脳機能障害のAさんのリハビリ出勤に向けた準備(通勤練習と復職職場での新たな仕事体験)に同行させていただいた。5月は、今日を含め毎週火曜日10時から12時まで仕事体験、通勤は、片道2時間を超える。なにより良かったことは、職場が、彼が、元働いてた方々と同じ職場である事だ。つくづく本当に縁がある方だと思う。その縁は、彼の人柄の素晴らしさが、繋いだものだと、彼と出会って、僕も見習わないと、いつも思うが、その一方で、今更見習えるものではないかと、、、自認する。さて、職場に到着すると、彼が受傷される前に共に働かれていた上司と同僚が、仕事の準備してくださっていた。仕事は、資料のコピー、5枚の資料のホッチキスを使った製本、裁断作業である。麻痺がある右手を抑えに、巧みな左手の裁きで丁寧に仕上げていく彼の姿に、上司と同僚のお二人からは、安堵感とさらなるサポートへの意欲が伺えた。彼も、戻って来れた久しぶりの会社での仕事に時折、嬉しさの余りか、ため息と深い沈黙が垣間見られた。この体験の前に、人事を含む復職に関わる方々と復職に向けた流れの話し合いが行われた。会社の不安は、通勤時の危機管理と復職後の仕事量の確保であった。前者は、電話対応が可能である事、電話のやり取りでは、失語の状態がそれほどでない事を実際の電話応対でご理解いただけたかと思うが、やはり、不安尽きない感じである。障害のある方を雇われる企業にとっては、通勤時は、一番気になることである。後者の仕事量の確保については、色々と意見が出たが、とりあえずリハビリ出勤をしながら考えていきましょうとなった。6月からは、いよいよ週3日のリハビリ出勤がスタート、8月1日から復職を目指す。鍵は、上司と同僚のお二人のナチュラルサポートとそれを継続していただける事だ。その為に支援者として、どこまでお手伝いするか、どこまで見守るか、どう職場で立ち振る舞うかである。昔取った杵柄であるジョブコーチ支援の場面が色々と頭をよぎったひと時であった。一方で、過度なナチュラルサポートへの依存も危険であり、慣れと共に、マッチングがずれ始めたり、、いつかジョブコーチが介入することが起きる事も想定しつつ、しかし、今は、ナチュラルサポートの形成だと感じながら職場を後にした。今頃は、Aさんは、上司の方と愛妻弁当を食べながら久しぶりの昼食談義に花を咲かせているのだろう。

いよいよ復職へのラストラン

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