スタッフの一日

「意思決定支援のコミュニケーションツール」2018年07月11日

こんにちは、砂川です。

先週末から西日本は豪雨の影響で大変な状況となっています。まさかここまで酷い状況になるとは夢にも思っていなかったので、ニュースを見る度に心が苦しくなる毎日です。

まだ救助活動の真っ最中とのことですので、一人でも多くの方が救われることをお祈りしています。

関西圏も地震が多くなっています。今一度防災に対する意識を高め、備蓄物や各地域のハザードマップの確認などを行なっていきたいと思います。

 

 

こんな状況ではありますが、先週日曜日に研修に参加をしましたのでご報告を差し上げます。

自閉症eサービス連続講座の≪意思決定支援のコミュニケーションツール≫を受講しました。講師はNPO法人SKIPひらかたの久賀谷 洋さんです。

 

今回の連続講座は≪コミュニケーション≫に特化した内容だったのですが、皆さんはコミュニケーションという言葉を聞くとどんなことを連想されますでしょうか。

私は1番に口頭でのやり取りを思い浮かべました。

しかし、「障害のある人の権利に関する条約」の第2条には≪コミュニケーションとは、言葉、文字表示、点字、触覚的コミュニケーション、拡大文字、使用可能なICTの他に、文字言語、音声装置、平易な言葉、口頭朗読、補助代替的な様式・手段・形態も含む≫とされています。

例えば点字や手話などに馴染みのない方にしてみれば特殊なスキルの様に思われることも、ある人にとってみれば大切なコミュニケーション手段であるということが分かります。

 

そして、条約を読む中で印象的だったことは≪平易な言葉≫もコミュニケーションの一つとして定義されていることでした。

無意識のうちに日常のコミュニケーション=口頭でのやり取り、と認識していることも影響しているのでしょうが、私自身の話し方を振り返るとついつい小難しい説明をしたり、長くダラダラと話してしまうことがあるため、相手の方が≪平易な言葉≫をコミュニケーションにおいて必要としている場合、話し方の癖がお互いの意思疎通を図る上での障壁になる可能性もあることを感じました。

条文の中からコミュニケーションの意味を確認出来たことは、ロジカルに内容を把握するために非常に有効な手段だったと思います

 

また、具体的な意思決定支援においては、≪理解≫と≪表出≫の両双方のコミュニケーション支援が必要であると紹介されていました。

≪理解≫については、先ほども例に挙げた内容に加え、写真や絵、手順書、マニュアルでの提示も「分かりやすく内容を知る」手段になります。

最近新しく手順書を作る機会が増えているのですが、次に作成したいと思っているのは、休憩時間の過ごし方のルールと休憩中の姿勢についてです。

仕事中の休憩は体を休め、次の作業の精度を上げていくためのものなので、この意味合いが伝えられる情報ツールになる様、例えば、良い姿勢の写真と悪い姿勢の写真を併記してみようかと考えています。

世の中には視覚的に訴えるツールが沢山存在していますので、街中から良いアイデアを見つけ、支援に取り入れる検討をしていくことも面白いかもしれません。

 

≪表出≫においてはPECS=絵カード交換式コミュニケーションシステムが紹介されていました。概要は既に把握していることでしたが、ハッとさせられたことは≪PECSの活用自体を目的とするのでは無く、本人が「選択する」ためのツールである≫と念頭におくことです。

何事においてもツールがあればOK、の考えは支援者の独り善がりになりかねませんので、注意していきたい点です。

 

今回の研修を通じて、日頃の支援では口頭でのコミュニケーションに頼る機会があまりにも多いことを感じました。

仕事のしやすさ、コミュニケーションの取りやすさに構造化が必要な利用者の方もいらっしゃいますので、何をどの様にしていけば理解がしやすくなるか、相手に伝えやすくなるかは、皆さんと一緒に相談をして検討をしていきたいです。

 

 

【研修で紹介された文献】

1) 小道モコ『あたし研究』クリエイツかもがわ,2009

2) ジェイド・ベイカー『写真で教えるソーシャル・スキル・アルバム』明石書店,2007

 

 

 

砂川

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