スタッフの一日

〇〇の秋、読書感想2018年09月29日

こんにちは。阿倍野事業所の田中です。

 

○○の秋といえば、みなさま何を思いつきますか?

食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋・・・などなど。

食に関しては、私は1年中、くいしんぼうです。

 

スポーツについては、近頃ヨガ・ピラティスを始めました。

適度に運動し、ほどよく汗をかくと、気持ちがすっきりして、

体にも心にも良い効果があるように感じています。

 

そして「読書の秋」。

読書のためのまとまった時間がなかなかとれませんが、

隙間時間に数ページでもチョコチョコと読むよう、意識しています。

そんなふうにチョコチョコと読んだ本の紹介をさせていただきたいと思います。

 

菅野仁 著『友だち幻想 人と人の〈つながり〉を考える』です。

社会学の考え方を使って考察されている本ですが、

専門的な難しい言葉は多くはありません。

もともと人間関係で悩んでいる中高生に向けて書かれた本ですが、

中高生に限らず、老若、幅広い世代にも受け入れられているようです。

タイトルには「友だち」とありますが、友人関係のみならず、

さまざまな人間関係を築いていく上でのヒントを教えてくれる内容になっています。

 

菅野氏は、学校や会社などの集合体では、気の合わない人や自分が好ましいと思わない人間と出会うことは当然であり、

そのようなときに、そういう人たちと「並存」「共在」できることが大切だと述べています。

「並存」は、「みんな仲良く」や「運命共同体」というような「幻想」を捨て去り、

ちょっと気が合わないと思ったら、お互いの存在を見ないようにするとか、同じ空間にいてもお互いの距離を置くという方法です。

しかし、露骨に“シカト”をすることも「攻撃」と同じ意味となるので控える必要があるとのことです。

大切なことは、最低限の挨拶を欠かさず、あくまでも自然に“敬遠”すること。

「親しさか、敵対か」の二者択一ではなく、態度保留という方法を提示されていました。

この「並存」の考え方は、それぞれの人が所属する場において、

気の合わない人がいるなと感じた場合に、周囲の人びとを巻き込まず、嫌な思いをさせず、傷つけず、

そして自分も傷つかずに、その場で少しでも快適に過ごせるための方法を教えてくれています。

これから就職される方、就職した方のなかには人間関係で悩まれる方もいらっしゃるかと思います。

「並存」が、そういった人間関係の解決へのヒントになることもあるのではないかと思いました。

 

もう1つ、この本では大切なことが書かれています。

「自分というものをすべて受け入れてくれる友だち」というのは幻想だということです

(友だちに限らず、これは家族、恋人など、その他の人間関係の場合にもあてはまります)。

価値観が100パーセントぴったりと一致する人はもはや他者ではない、

人はどんなに親しくなっても他者であると意識した上で信頼感を作っていかなくてはならない、と示されています。

ここの記述から思うことは、自分の目の前にいる人は、自分とは違った考えや価値観をもっている人だと認識することが大切だということです。

そう思うことで、その人のことをもっと知ろうと努力することが始まると思います。

支援のなかでも、就職を希望される方のことを理解したつもりにならず、

その方の思い、希望、考え、価値観を知ろうとする努力をおろそかにしないことが大切だと学びました。

 

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。

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