スタッフの一日

読書の秋!2018年10月11日

こんにちは!鳳事業所のハムリンです。

読書の秋!読書報告をしたいと思います。

(読み始めたのは春でしたが。)

アセスメントの手がかりになればと、勉強のために読んでみました。

 

『大人の発達障害 アスペルガー症候群、AD/HD、自閉症が楽になる本』 備瀬哲弘著

著書は精神科医で、クリニックにやってくる患者の診察記は小説のように読みやすいです。全体的に、当事者向けというより、周りの人がいかに障害特性を理解するかという視点で書かれています。発達障害を持つ方は、うつなどの二次障害が生じやすく、周囲に、障害特性の理解を進め、二次障害を防ぐ必要があると言われています。周囲の人も、行動特徴の理由を知ると、なるほど!と理解し、ではこう接しようと対応することができます。また理解を進めるために、例えば、自分が異文化の環境に身を置いた時、自分の取った行動に対して「あなたの話は通じないです」「あなたは空気が読めませんね」と言われたらどう感じるか想像してくださいと提案されています。

 

周囲の対応としてのエッセンスが5つにまとめられていて、分かりやすかったので引用します。

1 特徴を発達障害によるものだと理解する。

2 苦手なところは、本人の責任ではないことを前提に考える。

3 良いところ、長所を見つける。苦手な面は過度に非難しない。

4 本人も、自分の問題点を自覚する。

5 一つ一つの具体的な対応方は本人と話し合って決める。

この5つの分け方はわかりやすく、支援する際の参考にしたいと思います。

支援者自身がまずは訓練の中でその方の障害特徴を把握し、長所を知り、そして、ご本人の整理や、自覚することを手助けし、これからの対応方法を一緒に考えていきたいと思います。

 

『発達障害』 岩波明著

発達障害について、体系的、包括的に理解することができる本です。歴史的な人物や、実際の事件当事者、天才と呼ばれる人について詳細に解説されているところが本著の最大の特徴となっています。私は最終章に描かれている、著者の勤務されている鳥山病院の「大人の発達障害デイケア」の内容に興味を持ちました。ADHDの治療過程について書かれていて、引用しますと「治療の前提として重要なのは、ADHDという疾患の理解であり、当事者による疾患の受け入れである。つまり①自分自身のADHDによる行動特性を理解し、②その行動特性を肯定的に受け入れて、③その行動特性を変化させるために立ち向かう気持ちを持つことが治療において重要である」ということです。「不注意・記憶の問題」や「不安などの精神状態」という点において、グループ療法を行うことが客観的な指標でも有効であったと述べられています。仲間や支援者がいるからこそ、②の障害を「肯定的に」受け入れ、③立ち向かう気持ちを持つことができるのでしょう。「肯定的に受け止めて、立ち向かう」ことを訓練でも行っていきたいと思いました。