スタッフの一日

読書の秋!22018年10月11日

続いて読書感想です。2冊シリーズのため、まとめて感想を書きます。

 

『統合失調症がやってきた』『相方は、統合失調症』

松本ハウス(松本キック・ハウス加賀屋)著

 

人気テレビ番組にレギュラー出演していたお笑いコンビ「松本ハウス」のハウス加賀屋さんが、統合失調症を悪化し、入院生活を経て、芸人復帰を果たしました。『統合失調症がやってきた』は主に当事者のハウス加賀屋さんが一人称となり、経験談を小説のように書き綴っています。そして『相方は、統合失調症』は主に、相方の松本キックさんが、どんな気持ちで相方と対峙してきたのかが綴られています。

 

統合失調症は当事者以外の人には想像し、理解することは難しいと言われています。しかし、加賀屋さんが中学生の時に、周りの同級生たちから「臭い」と言われる幻聴を経験するシーンは、生々しく、自分が体験しているように感じることができます。(体験したくないですが、あえて擬似的に)

 

加賀屋さんが「絶対に復帰する」と目標を決めて、少しずつ社会に出た経験談には、頑張れ!と声援を送りたくなりますし、後著の中で、松本さんが「あえて疾患について詳しく調べなかった。目の前にいる相方に教えてもらおう。ちょっとした仕草、声のトーンなど丸ごとを情報とした。俺は、先回りしないようにした」と、頭に詰め込んだ知識ではなく、加賀屋さん自身と向き合われた姿勢が素晴らしいと思います。症状は一人一人違うので、知識を得ても意味がないと。しかし、復帰に向けて練習を重ねるとき、加賀屋さんはセリフを覚えるのに苦労します。そこで松本さんはプレッシャーをかけてしまい、反省するシーンも印象的です。「目標が期待に化けてしまった。期待をし過ぎてしまうと、目の前の事象を見誤ってしまう。自分の感覚を押し付けてしまう。正しいと思う答えに、加賀屋を誘導しようとしていた。俺は自分の力のなさを省みた。」寄り添い、共に進んでこられた松本さんの想いに、胸打たれます。

 

松本ハウスはその後、講演活動も開始するのですが、経験談を分かち合い、当事者や家族、支援者に勇気を与えています。その勇気に感服します。当事者の気持ちを知りたければ加賀屋さんの話を、支援者としてパワーをもらいたい時には松本さんの話を、再度読みたいと思います。

 

以上、読書感想でした。

読んでいただきありがとうございました。