スタッフの一日

【東京ビッグサイト2日目】2018年11月09日

■「障害福祉サービスにおける堺市での地域就労支援について」発表

今回のポスター発表において、多数の方々とお話しすることができ、改めて我々が行っていることを振り返ることが出来ました。

具体的には堺市内での地域連携や企業連携が必ず必要であったこと、施設外就労先を確保できていること、新規利用者の利用開始から就労定着までを見据えて訓練を行っていること、支援の質のこと、人財育成のこと、クロスジョブとは、などなどをディスカッションさせて頂きました。

過去の学会や発表で知り合った人との再来もあり、クロスジョブで働きながら「やっていきたいな」と思える内容を噛み締めた次第です。

11時から13時までの約2時間、話しっぱなしだったので、脳疲労が半端ない状況でしたが。。。

新たな出会いの中で嬉しかったのは、口頭発表で「角家さん、砂川さんの発表が非常にわかりやすく、とても学びになった」という声をポスター発表の中で聞けたことです。これを伝えて下さった方は京都府で就労支援を地域で奮闘されている方でした。クロスジョブの支援にも共感して下さいました。

企業の方ともお話させて頂く中で、現状の障害者雇用はもともと働いておられた方が中途障害となってしまって障害者雇用として働いてもらっていたが、いよいよ定年退職になっていく中での課題が出てきているとのことでした。堺市にも事業所があるからまた相談させて欲しいとの声も頂きました。

まだまだ堺市における地域就労支援を深化させることは可能であると実感しています。

毎回思いますが、この職業リハビリテーション研究・実践発表会は単なる自己満足ではなく、対話を通じて学びを得られる本当に貴重な機会です。

この楽しみを共感、共有出来るスタッフが増えればと切に願いますし、そのために私に何が出来るのかを日々考えていきたいです。

 

■各分科会を聞いて

午前に関しては、角家さん、砂川さんの発表を聞く中でお二人の発表に対する熱量が感じられましたし、それがフロアからの質問に繋がったと思いました。お二人の事前準備には頭が上がらないです。尊敬します。

高次脳機能障害に関するの分科会についても4演題聞く事が出来ました。地域の中で高次脳機能障害の方の就労支援を行っている施設はまだまだ少なく、やっているところは一つ一つの支援を丁寧かつ熱心に行っている現状を知る事が出来ました。大分県では職業センターと地域の就労移行支援事業所が高次脳機能障害のことを理解しながら共働、連携して一般就労に向けた取り組みをしていることを知りました。2,3年前に広島県で全国集いをした時に出会った別府の方が共同発表者になっていたことに久しぶりに話したいなと思いました。そういえば今度クロスジョブの見学に来て頂ける予定になっています。

一方、病院からダイレクトに企業に復職するというケースの報告もありましたが、アウトリーチの視点では現在の法と制度では限界があることをおっしゃっていました。これに関しては数年前から我々も投げかけてきている、「病院から地域への移行期に就労移行支援事業所などのステップを挟むこと」がまだまだ発信していかなければならない現状であると痛感しました。この部分については今回の発表者の方もまだ地域つくりが仕上がっていないとの事でした。「餅は餅屋」を改めて伝えていきたいです。

研究の方では職業センターの方からの発表で、オーストラリアでの高次脳機能障害のある方への支援についての先行的研究を追求する視察と現地報告、また日本での班化について聞く事が出来ました。海外ではイギリスでの先駆的な取り組み以外でオーストラリアも挙がってきていたので、気になっていました。終始、ヘッドウェイ堺を思い返しながら聞いておりました。高次脳機能障害のある方の易疲労性と眠気への訴えかけも、まさにその通りだなと共感出来ました。2019年の3月を目途に職業センターから新たなグループワーク等の指標が発表されるとのことだったので、期待したいです。

 

■パネルディスカッション「障害者のキャリアアップについて考える」

職業センターの方のファシリテートで、3企業3名の方々とのディスカッションでしたが、すべては昨日の小島氏の話に通ずるなと感じて聞いていました。3社3様それぞれの取り組みを聞く中で、企業におけるキャリアアップにも様々な価値観があるなと感じています。給与が上がること、役職がつくこと、目先のことに着目するとこのようなことも大事なモチベーションになるのかと思いますが、もっと根幹となることを考えさせられました。まずは、業務、環境、対人などにおいて、相互理解や合理的配慮を踏まえた上で「仕事に慣れ、出来るようになる」その上で「戦力となる」そして「戦力として継続する」これがキャリアアップに繋がるのではないかと改めて感じています。ここに至るまでも発信力や相談力が生かされるだろうと思いますし、その上で昨日の話にある「対話」の融合が出来ればどんなに素敵なことかと思いました。日本労働市場における人手不足、外国人労働者の増加の観点から、このキャリアアップも喫緊の課題であると感じていますので、改めて企業の方ともタイムリーな共有を図っていきたいなと思いました。

 

2日間に渡り、第26回職業リハビリテーション研究・実践発表会に参加して、今回は「対話」について考えることが出来ました。この「対話」の根底にあるものが何なのかを今後も見つめながら、俯瞰出来る自己研鑽を積み重ねていきたいです。


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