スタッフの一日

読書報告【自閉症スペクトラム】2019年12月04日

草津事業所の中村です。

一年はあっと言う間ですね。今年もあと一か月になりました。
 今年8月に近江八幡市で行われた県民講座にて、信州大学付属病院子どものこころ診療部の本田医師のお話を伺う機会がありました。その時は県民に向けてという内容もあり、わかりやすく噛み砕かれた内容のお話で、時間を忘れ聞き入ったことを覚えていて、その方が書かれている本を是非読んでみたいと思い、手に取りました。その本を読んで感じたことを書いていきたいと思います。
 県民講座同様、本の内容も分かりやすく、啓発本ではなく、先生本人が臨床の現場で感じられたことや、少数派(本田先生は発達障害をこのように表現されています)の生きづらさを紐解く内容が書かれていました。専門用語や医学用語も少なく、とても読みやすかったです。また、幼少期からの早期支援が大きく書かれていましたが、特に印象に残っていることは、自律スキルとソーシャルスキルが大事である、ということです。
 人に合わせることが苦手な方が多いなかで、多数派に合わせなさいと伝えていくことは苦手なことを押し付けていくことに変わりなく、それを鍛えることは続かないことでもあること、それより、「これは守る・できることとできないことをはっきり言える」ことが大切であると書かれていました。本を読んでいくうちに、はっとした部分でした。自分自身、課題=出来ていない部分(今後、壁になる部分)と捉え、そのことを注視し、出来るようになったら次の課題、出来なかったらどうしたら出来るようになるか、と考えてしまうことが多くあったからです。まず細かなところではなく、大きく見てこの2点が出来ているかどうかをまず見ていくこと、その後に細かな部分を見ていくということが大切ではないかと感じました。現在は、この考え方で接してみていくと、課題ばかり目がいかず、出来ている部分も以前よりしっかり見れるようになってきていると感じています。
 本を読み、この文章を書いている時に振り返っていると、今回は基本中の基本と思いますが、一番大切なことであるとも再確認しています。障害があるから出来ないので対策を考えるではなく、その人その人が持っている考え方や感じ方を知り、その人に伝わりやすい方法で接していくことが人と関わり、希望に向けての支援ということであるとつくづく感じています。
 これからも、自分の経験則のみではなく、本に触れ、他者の考えに触れ、常に考え続けながら接していきたいと思います。


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