第137回大阪高次脳機能リハビリテーション研究会のご報告

こんにちは、阿倍野事業所の村上です。

今回の大高研は東大阪市にあります、サポートスペースここりーどの奥田真様より発表頂きました。

『ここりーどにおける高次脳機能障害への支援の歩み』というテーマでした。

 

サポートスペースここりーどさんでは、東大阪市内在住の障害者を対象に、生活介護事業・自立訓練(機能訓練)事業・自立訓練(生活訓練)事業・就労移行支援事業・就労定着支援事業の5つの事業を行っておられます。

生活介護から就労まで、身体機能面の向上→生活の自立→就労・社会参加という流れが1つの場所で賄っておられるのだなと驚きました。

 

クロスジョブ阿倍野を利用されている高次脳の方も、高次脳機能障害と身体の麻痺がある状況で訓練されている方がほとんどです。その方によって障害の程度は違いはありますが、身体機能は全く異常がないという方は少ないと思います。

ここりーどさんでは、機能訓練の中で運動(軽いスポーツ・ゲームなど含めて)をしっかりと行ってから生活の自立や社会参加と、段階が進むにあたり、訓練内容もより社会復帰に向けてないように移っていくと伺いました。

 

お話を聞く中で、身体面、認知面、日常生活動作…いろんな方向からアプローチをかけることで結果的に高次脳機能の向上や自己理解を深めることにつながってくるのかなと感じました。

今後も、必要と感じた方には初期の訓練のなかでは、もう少し積極的に取り入れていってもいいかもしれないと振り返る機会となりました。

 

また、印象的だったのが、高次脳機能障害のかたは「孤立に陥りやすい障害」と話されていたことです。

現に、ここりーどさんを通所されていた方が機能的には向上しているのに、ご家族との距離を自分から離して一人暮らしをするようになったという事例を伺いました。

たしかに、クロスジョブでグループワークをやっていても、「今の自分は何もできなくなった」「周りの人に申し訳ない」「(復職しても)周りからはあんなこともできなくなったのかと見られているように感じる」という発言も聞かれます。

 

「孤立」を感じる機会も多いと思いますが、だからこそ、その方の周りにいる人と一緒に高次脳について考えていくことが大切だと改めて学びました。

今回も大変勉強になりました。有難うございました。