札幌GW『実習報告会(接客・作業系)』

高次脳合同グループワーク(札幌)

 

参加者:8人(当事業所からの就職者1名を含む)

担当スタッフ:柏谷

議事録:I

皆様 お世話になっております。

4/20(火)のグループワークのご報告をいたします。

 

 今回は『実習報告会』と題し、接客・作業系の職種で実習に参加された方の実習報告と意見交換を行いました。今回、実習報告をされたGさんは、施設外就労先でも大活躍されており、真摯さと情熱であらゆる作業に取り組まれる方です。この報告会に際してもレジュメまで作成して下さり、Gさんの実習が終わるまでの心情などを伺うことができました。また今回の実習報告は、先月(3月)に就職された方もお越しになり(小売業、障害者枠の店舗スタッフとして就職された方です)、特別かつ活発な報告会となりました。

 

 Gさんは、6日間実習に参加されました。実習に参加された場所は、とび職や運送業の方が使用する作業用品を取り扱う店舗で、実習内容は衣類のハンガー掛けや作業服の畳み作業、品出し等、です。

 

 まずは、この店舗での実習に参加されるに至った経緯から記載いたします。

 

<実習参加を決意するまで>

 実習参加の前までは、下記3つの不安があった、とGさんはお話しされています。

① 実習参加予定の店舗は、すでに当事業所のもと利用者が勤務をしていることから、その人と私が比較されないかどうか

② 実習中にミスをすることで、他の従業員の方に迷惑をかけないかどうか

③ 実習中にミスをすることで、自分の担当スタッフの顔に泥を塗ることにならないか

 

 これだけの不安がありながらも、最終的に実習に参加することを決意されたわけですが、特に不安が強かったのが、上記①の点だった、ということです。この点については実習前に、店舗の担当者の方との事前の打ち合わせで相談をされたとのこと。すると先方からは、「闘争心を持つことは大切だけど、仕事は勝ち負けではない」「Gさんが言うように、自分らしさを出せることが大切」という、Gさんにとって納得のいく、具体的な回答を伺うことができたことで、不安や葛藤が残りつつも、実習への参加に踏み込めた、とお話しされています。

 

 そして、実習が本格的に始まるわけですが、実習の内容と参加された感想を熱く語って下さいました。

<実習中の様子、実習後の感想など>

 実習内容は、先述したように、衣類のハンガー掛けや作業服の畳み作業、品出し等、です。事前に「サポートブック」(当事業所から職場実習に参加する人が、実習先企業に提出する書類で、障害特性や得意なことなどを記述するもの)、実習先の店舗内で履くスニーカーを準備して臨まれました(上下の服装は、会社指定の制服があったとのこと)。

 しかし今回の報告によると、今回の実習先には、これまでに参加した実習先とは異なり、覚えなければならない細かいマニュアル・条件・ルールがあったとのこと(例えば、商品はタグがお客様に見えるようにひっかけなければならない、など)。脳疲労もかなりのものだったようです。

 Gさんは、これまで全く経験のない事をするには、時間が必要であるとお話しされていました。しかし実習前は先述したように、不安の方が大きかったにも関わらず、よくあれだけの業務が出来たものだ、と勇猛果敢に立ち向かった実習を振り返っておられていました。また、Gさんはこれまでのグループワークでも繰り返し皆にお話し下さっていたのですが、「困ったときに相談する力、助けてほしいと言えることがいかに大切か」とも述べられていました」。

 

 他にも、実習中には、接客をする場面があったそうですが、お客様からの質問に素早く対応しなければならない場面もあった、ということです。

 Gさんにおかれましては、とても大変だったことでしょう。しかしこの経験から「冷静な対応と気にしない心構えが必要」とのアドバイスも参加者全員で共有することができました。Gさんのその時の冷静な対応には本当に脱帽です。私も見習わなくてはなりません。

【補足】この接客に関する話題では、冒頭でご紹介した、3月に就職された方の体験談もお聞きすることができました。この方は、「商品名がわからない商品がどこにあるかを尋ねてくる」人に対応することに困る、とのことでした。制服に「声をかけないで下さい」というワッペンをつけていても、声をかけてくるお客様が多く、尋ねられたことを確認できる店員さんがいないことも多いそうです。こちらも冷静な対応が求められます。

 

以上のGさんの発表を踏まえて、対話形式での質疑応答が行われました。抜粋して掲載いたします。

<質疑応答>

 質問1:上記<実習参加を決意するまで>の①に出てきた、「人と比較されるかもしれないという不安」が、今回の実習では乗り越えられたが、就職後にそのような不安が出てきた場合はどうするか?

【回答】ひとまず、わかってくれる人に話を聴いてもらう。キーパーソンは店舗の責任者になると思われる。

 

 質問2:今後の課題について

【回答】「自己指向性」を意識すること。

Gさんによると、「気分が落ち込んでいても、それに左右されず、安定して作業できるか」が課題だとのこと。

Gさんは、失敗した原因が具体的に解明できないと落ち込んでいく、とご自身のことを分析されています。失敗した原因をきちんと具体的に解明したいとのことでした。

※関連する用語に「自己指向性行動」という用語があり、「自分に向かって行う行動」という意味があるようです。

〈感想〉

 私は、今回のGさんの発表を聴講していて、歌手の渡辺真知子の『迷い道』という曲が思い起こされました。この曲は、「現在 過去 未来」という歌詞で始まり、「迷い道くねくね」という歌詞で終わる曲なのですが(詳しい歌詞は省略)、過去の数十年間の経験やクロスジョブでの辛い思い出と向き合って来られ、現在施設外就労や実習に奮闘しておられる姿、未来の就職に向けた活動に励んでおられる姿は、まさに「迷い道くねくね」だったGさんのご苦労がにじみ出るものがあります。尊敬に値します。それが今回の報告会でもよく伝わってきました。

 不安の方がまさる中、実習に立ち向かい、先方の企業から高評価を頂き、就職に向けて日々行動されている姿を見て、私も「負けてはいられまい」と、良い意味での(?)「闘争心」が湧き出てきたような気がします。

 私は今後実習に参加することが決まっています。Gさんがおっしゃっていたように「困った時に発信できる」ことを頭の片隅に置きながら実習に臨み、また今後就職した先が「困った時に発信できる」、心理的安全性のある企業であることを祈ってやみません。

 

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

 

 

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〈合同〉グループワークとして、クロスジョブを利用されていない方の参加も可能です。

当事者の方だけではなく、ご家族の方、リハビリスタッフさん、ソーシャルワーカーさん、支援員さんもご興味がありましたら是非ご参加ください!

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《 ご連絡先 》

札幌事業所・・・角井(かくい)・柏谷(かしわや)

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