スタッフの一日

研修のご報告(認知行動療法入門・ひきこもりケースのアセスメントを学ぶ)2019年03月10日

こんにちは、加津間です。

前回のブログに続き、研修のご報告をいたします。

 

まず、長岡ヘルスケアセンター(長岡病院)の山出様から『障害者の支援に生かす就労支援従事者のための認知行動療法入門』について教えていただきました。

 

ここで質問です(笑)

朝、職場の同僚に挨拶をしても返事がなかった時にどのように感じますか?

 

「何で挨拶をしてくれないのだろう」「自分が何か不快なことをしたせいで嫌われてしまったのだろう」など、様々な考えが出てくると思います。

 

人は自動思考(=意識的な努力なしに瞬時に心に浮かぶもの)を繰り返しているそうですが、認知行動療法の主目的としては、その自動思考が持つ意味に着目し、感情の適正化を目指すことであると教えていただきました。

 

具体的には、「もしかしたら挨拶に気付かなかっただけなのかもしれない」「朝、何か悲しいことがあったのかもしれない」など、出来事を別の角度から見ることを繰り返すことで、認知へ働きかけをしていくとのことでした。

 

まずは自分が試し、考え方の癖を知ることで別の角度から物事を見る練習ができ、自分自身の引き出しを増やすことに繋がると思いました。

また、思考を支持する根拠は何かを探っていくことも大事であると思いました。

 

次に、大正大学の近藤様から『ひきこもりケースのアセスメント』について教えていただきました。

 

この分野は個人的に興味があったので兵庫県川西市へ行ってきましたが、川西市市長をはじめ、全国から講演を聞きに来ておられ、関心の高い分野であることが伺えました。

 

ご本人のアセスメントのポイントとして、

第1軸:ひきこもりに関連する情緒体験・症状

第2軸:パーソナリティと発達の特性

第3軸:心理的資質

第4軸:ひきこもりに関連する身体的問題

第5軸:ひきこもりに関連する環境要因の評価

第6軸:社会的機能水準の評価

の6軸があると教えていただきました。

 

ひきこもりケースの精神医学的背景は多様とのことですが、特に発達障害の疑いがある方が多いと伺いました。

そのため、診断名ではなく、よりご本人や周囲の人達がどのように課題を捉えているかが大事であると教えていただきました。

 

また、ひきこもりの相談件数の半分はご家族からのものとなり、ご本人に会えないことも多く、支援者は高い家族面談スキルが必要であるとも伺いました。

そのため、家族面談を通じ、家族が支援に介入してもらえるかどうかを探るといった『家族アセスメント』の方法も教えていただきました。

 

今回の研修は、就労支援の現場にも通ずるものがあり、支援のヒントになることがたくさんありました。思い切って、研修に参加してみて良かったです。

 

最後になりますが、連日の研修で感じたことは、就労支援に携わる者として、新しい分野を学んでみることの大切さと面白さです。

誰にでも就労の機会がある中で、まだまだ掘り起こされていないニーズがあるということや自分が知らないことが山ほどあると気付きました。

もっと広い視野を持って支援に取り組んでいき、今後も積極的に学べていけたらと思います。

 

加津間


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