スタッフの一日

同じ本を読むこと2019年05月31日

草津事業所の中村です。最近は、一日があっという間に過ぎる感じです。

 あっという間ということでは、入社して2年があっという間に経ちました。その間、就職された方や訓練中の方、見学に来られた方々、とたくさんの方々とお会いしてきました。また、実習の同行や卒業生の職場訪問も経験させて頂きました。「初めて」から「何回か経験した」、「知っていること」というように慣れとともに、『なんでかな?』と考えることも減ってきた時に、事業所内でご利用者様の考え方や感じ方・捉え方はどうかという議論があり、答えが出ませんでした。それとともに、ご利用者様の課題に対する対策ばかり考えて向き合っていたと感じました。自分自身、『なんでかな?知りたい』という思いが減ってきていることに気づき、入社当初は、色んなことを知りたいと思っていたことを思い出し、当時の思いに戻ってみようと、入社年に読んだ本を再度読むことにしました。

 

今回読んだ本『大人の自閉症スペクトラム症 他の人とは「違う」特徴との向き合い方』

 

精神科医の著者が、関わられたケースが書かれており、自閉症スペクトラムの方々の生きづらさの原因やサポートについて書かれている本で、相談中の言葉のやり取りも書かれていて、改めてイメージしやすい内容でした。その中でも印象的であったことは、

・サポートを受ける受けやすくするにはまず自助。それには自分自身を知ること。

・共助となると、他者との関係性にも目を向ける。

・ASDの特性を理解し、コミュニケーションを諦めない。

という3点でした。

 生きづらいと困っている方が困ったことやどういう時に困るかと感じて話をしているなかで、自分としてどうすべきか、それが可能か・可能ではないかと考える事は、周りのサポートも受けやすく、また持続可能なサポートも受けやすくなると感じました。そのためには、自分の考え方や感じ方を知ることが大切となりますが、それが無く、環境のみを変更することばかりに目を向けると、一時は上手くいっても再び環境が変わると持続できないとも感じました。

また、サポートを行うとしても、ご自身の周りの方との関係性を知っておくことも大切であると再度思いました。サポートを得やすい方や効果的な方は、おひとりおひとりで違うため、いざサポートを依頼しても成されないと意味がなく、タイムリーなサポートを行うためには関係性まで把握しておく必要があると感じられました。

これらを行っていくためには、おひとりおひとりとしっかり対話する必要があると思います。それは、困りごとの内容の聞き取りと対策、という表面的ではなく、ご自身がどのように感じ、どう考え、困ったのかまでしっかり対話していくことが不可欠であると今は感じられます。

以前までは、ご本人の思い(生きづらさ、過去の苦い経験)を聞いて、そう感じない方法を・その環境を変えるという考えであったと思います。これでは、一時的には効果は出ても、持続可能ではないです。今は、ご本人の思いはご本人のどういった考えからそう感じられたのかと思いながら本を読むことができ、ご自身の考え方や捉え方を把握した上で、対策などを行っていくと、変化があっても持続可能なものになると思いました。

 これからは、ご利用者様ひとりひとりと、しっかり対話をして、ご自身がどう考えどう物事を捉えているかを知り、どうすれば得意なことを活かせられるか、困りごとは解決・軽減していくかまでを話しながら、日々向き合っていきたいと思います。

同じ本を読むことは、過去と現在では捉え方が違うことに気づいたり、過去の思いを呼び起こせることにつながりました。これからも、定期的に本に触れ、自分自身の考え方の幅を見つめ増やしてしきたいと思えました。

 


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