スタッフの一日

第2回法人内同期研修を終えての感想2020年07月07日

 7月3日(金)午後から2時間半、2回目の法人内同期研修があった。今回の研修内容は、前半に法人の理念、後半に事例検討(ロールプレイ形式)をおこなった。事例検討は、面談の組み立て方というテーマで、『自身が就労移行で学ぶことがなく、CJをやめたいと思われている』という架空の利用者さんとの面談をロールプレイでおこなった。これまでに事例検討をロールプレイ形式でおこなったことがなく、事例検討というより面談のスーパーバイズを受けているようでとても面白かった。

 面談のロールプレイでは、同期の面談の様子を見ていると、「自分だったら、違う言い方するな。」や「焦点の切り替えが上手いな。」といろいろ面談について考えさせられる機会となった。また今回の面談のロールプレイでは、私の中でも得られるものが多くあった。それは、オンラインでの面談の課題と工夫についてである。私の面談のロールプレイは、PC越しの相手とのロールプレイの面談であったので、対面での面談とは違うことが多く、とてもやりにくさを感じた。しかしオンライン面談は、昨今の状況を踏まえ今後ニーズが高まってくる可能性が大いにあるので、“オンライン面談は難しいのでやらない”では終われないと考えている。 

 今回のロールプレイで、オンライン面談での工夫点として私は4つ考えている。1つ目は、聞き取れなかったことは素直にもう一度言ってもらうこと。私もロールプレイの面談で、音声が頻繁に途切れて、面談の中での重要な部分を聞き逃し、聞こえているふりで話を続けてしまい(この後の会話の文脈で話が理解できると思ったから)、互いに齟齬が生じてしまったことがあった(オンラインでの会話では、文脈をとらえることが難しく、結果として会話の理解が十分にできなかったため)。本来であれば、重要な部分であるので話を深めていく必要があったが、私の方でうまく聞き取れなく、私は相手が話したくないと勘違いしてしまい、<これ以上この話を深めてはいけない>と考えてしまって、全く別の視点に話を切り替えてしまった。ロールプレイ終了後、相手役からは、「本当は、あの部分に不安を感じている役でやっていたので、もっと深めてほしかった。」と言っていただき、私が上手く聞き取れなかったことで勘違いをしたことに気づくことができた。この経験から、うまく聞き取れなかったことは、再度聞き直しをすることが重要だと思った。

 2つ目は、オンライン面談開始前に前置きとして、「会話が途中で途切れることがあるので、聞き取れなかった時は、何度か同じ質問や同じことを聞き直すことがあるのでご理解いただきたい。」と伝えておく必要があると思われる。これは、音声の途切れによる聞き直しを先にアナウンスしておくためである。人によっては、同じことを何度も聞かれることを嫌がられる方もいらっしゃるし、また面談中に感情の高ぶりがある中で、同じ質問を繰り返されると誰でも嫌かと思う。したがって、事前に同じ質問を繰り返す可能性があることを伝えておく方が丁寧であり、面談相手の納得を得られながら話をすすめられると思う。

 3つ目は、確認を伝えることである。音声の途切れは、ズームでの大きな課題である。音声が途切れてしまうと、話の文脈もとらえにくくなる。文脈がとらえにくくなると話の全体が把握しにくくなるので、互いに齟齬や誤解が生じやすくなる。この齟齬や誤解を防ぐために、“私はあなたの話をこのようにとらえているが、合っていますか?”と丁寧に確認をして、面談を進めていくことが必要に思われる。オンラインの面談では、相手の表情や声質、間の取り方などが分かりにくいため、互いに内的対話になりやすくモノローグ的である。したがって、支援者側がそのようにならないよう意識して、利用者さん側の言葉や体験を共有していかなければならないと考えている。

 4つ目は、相づちをうたないこと。面談場面では、相づちをうつことは相手の話を聞いていることや相手の話の流れを促す効果があるので必要なスキルである。しかしオンラインで相づちをうつとズームのシステム上、音がある側の画面がピックアップされ、そちらの音を優先的に拾ってしまう。したがって、相づちをうってしまうと話をされている利用者さんの声が消えてしまうのだ。本来の面談スキルを使えないのが、オンライン面談での難しさなのだと思われる。

 今回の研修は、最近面談の勉強を怠っている自分にとても良い喝を与えてくれたように感じている。最近の自分の面談は、自分でも嫌なほど自覚をしている“利用者さん側の体験の共有”ができていない。本来ならば、利用者さんから発せられる一言一言がどのような体験で出てきているか理解することや、自分が聞くその言葉の意味は自分の認識と合っているのか確認をするその過程が必要である。最近はこの理解や確認の過程が雑になっていることを自覚している。面談のロールプレイを通して、自覚はしていたものの、今の自分の課題が浮き彫りになったように思われる。コロナ禍で、研修がなくなっているこのご時世ではあるが、それにつられて自主勉強を絶やしていてはいけないと反省する機会となった研修であった。


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