スタッフの一日

読書報告「自閉症の人間力を育てる」2019年08月16日

みなさんこんにちは。大きな台風が過ぎ去りましたが、まだまだ暑い日は続くようです。米子も35度を越える日が続いています。外での施設外作業が大変です。暑さ対策をスタッフ、利用者様関係なく行っていきましょう。

 さて、今日は篁一誠著「自閉症の人間力を育てる」という本を紹介したいと思います。何も知識がない状態で「自閉症」という言葉を聴くと、どういうイメージを持たれるでしょうか。「コミュニケーションが苦手」「パニックを起こす人」「こだわりが強い人」などといった返答を返される方も多いと思います。世間では、自閉症の方は表面的な行動だけで判断されており、明確な基準がないまま、その人が分類されている傾向があるように思えます。本書では自閉症の方の特徴や具体的な対応策について「行動の特徴とかかわり方」「考える力を育てるには」「働く力を育てるには」という3つのテーマで紹介されています。

 例えば、独特な食べ方をする人たちがいます。学校給食でよくある食事を満遍なく食べなさいという所謂「三角食べ」ができない子供や食べる前に匂いを嗅ぐ子供ですね。日本では「それはしてはいけない」と矯正させる傾向にありますが、自閉症の方には色んな味が混ざるのがダメだったり、匂いで料理を確認している場合もあります。食の都フランスでは先に料理の匂いを楽しむ傾向があり、私達日本人の感覚が違うだけで、食事の楽しみ方を知っているのかもしれません。無理に強制的に食べさせる必要は必ずしもないはず。

 というように自閉症の方の行動の「なぜ?」について広く紹介されています。私自身が子どもの食に関する仕事に携わっていたことがあるため、例えとして偏食について紹介させていただきました。「自分の教え方が悪いから偏食が治らない」というようなある意味自分本位な考えでなく「なぜそうなのか?」と相手のことを考えるべきだったと思い返しました。

 自閉症の方について、私達はどのくらいのことを知っているのでしょうか。表面的なイメージだけで見ないために、相手のことを知り、理解していくことの大切さを本書で学んだような気がします。他の事例も分かりやすく紹介してくれているので、興味のある方はぜひ手にとって見てください。

読書報告「自閉症の人間力を育てる」


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