スタッフの一日

支援者のための勉強会に参加して2019年10月10日

こんにちは。堺の今村です。

肌寒くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。

 

先日、アクトおおさか主催の研修に参加したため、ご報告いたします。

 

今回の研修では、2時間もの間、当事者の方が「AD/HDだけど事務員をやってみたら・・こうなった」をテーマにお話をしてもらいました。

 

この方は、受診から現在までのことをお話してくれました。

大学を卒業し、5年間事務職で働かれています。5年間の中で出来ないことがたくさん出てき、吐き気や涙が止まらない、不眠や夜中に叫んで飛び起きる、迷惑をかけたことを許されるための自傷、この会社でダメならもう死ぬしかない・・と考えたそうです。

受診、でも診断がおりない。自分はもっと頑張らないといけないのか、でも診断がおりることへの不安や葛藤・・。

また医師による見解の違い、相談先がない、自分で探さないといけないしんどさ、など。

ここまで赤裸々に、思い出すことがつらいこともあったのではないかと思います。

『ネットの情報はしんどいこととか難しいことは書いてあるけど、解決策やうまくいった方法はあまり載っていないので、私の話が少しでも参考になればと思います。』というご本人さんの想いを受け取り、更新させていただきます。

 

 

■仕事の中で苦手なことが出てきたとき、皆さんはどうしますか?

または、支援者としてどんなアドバイスをしますか?

 

・やるべきことをすべて手順化する。

⇒そうすると次のステップが見えやすくなる。

・どんな複雑なことも、分解すれば簡単。

・特徴はそのままで、カバーすればいい。

⇒人間、無理に変わることはできない!

・物を頼る。(例)電卓だと計算ミスが起こる⇒Excelの関数を使って計算すると計算の過程が残るので分かりやすい。

 

でもやっぱり・・・工夫の限界がある。失敗も多く、普通のことができるようになるまで疲れる。大変。どうしてもできないことは周りを頼るしかない・・・。

⇒できない自分を許してあげることも必要。

 

工夫は大変。工夫は1つの「戦い」。

戦うには力が必要です。戦うためには、2つの方法があるとお話していました。

 

①逃げる

②向き合う

 

①だと周りに迷惑をかけてしまう。迷惑を掛けたこと、雰囲気、お願いをすること、相手からのきつい言葉など、メンタルを強くもつ必要がある。⇒しんどい。でも、自分が生きる手段の1つ。

②は、向き合うこと自体が苦しい。

 

結論、両方苦しい。でも、両方必要。

苦しい自分を認めてあげる、許してあげること。自分を許す手段を持っておくこと。自傷も手段の1つだから奪わないでほしい。

 

 

■周りからの心無い言葉に対して

「メンタルが弱い」「努力が足りないだけだ」「みんな困っているから同じ!」など。

 

・スタートラインが違うので、結果的に同じ成果ができてもすでにぼろぼろになっているので、精神的体力が違う。

・二次障害=弱い のではなく、頑張りすぎた。

・他人からはしんどさは分からない。自分も他と比べて頑張っていることに気付いていない。

⇒支援者が気付いてあげてほしい!それまでの過程、がんばり、しんどさを認めてほしい!

 

■支援者に知っていてほしいこと

・わたしたちは無力ではない。何か方法があるはず。一緒に探して。

・私たちが失った尊厳を取り戻すのを手伝ってください。

・でも、支援者も抱え込みすぎないでください。支援者も自分の心を大事にしてください。

 

 

この方は、アクトおおさかに相談に行き、一緒に整理をしてもらうことでひどく落ち込むことが減り、心無い言葉にも反論できるようになったそうです。

心無い言葉が多く、まだまだ社会の理解は追い付いていないなという思いと、伝えないといけないという使命感を感じました。

 

資料は100ページにもわたり、準備も大変だったと思います。想いが強く、涙を流してしまうこともありました。

本当に貴重なお話を聞かせて貰いました。ありがとうございました。

輝かしい未来を願っています。

 

今村


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