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     雇用前実習として行かせていただいた企業様より採用をされ、3/10でクロスジョブを就労退所することになった訓練生です。おととしの9/2から通い始めて1年半。無事に就職することができて内心ホッとしています。利用者日記も書くのがこれで最後です。もし、就職できたら最後に書きたいなと数カ月前から思っていたことがあったので、それについて書こうと思います。タイトル通りにもある、「クロスジョブで学んだこと」についてです。    ビジネスマナーやパソコンスキルが学べたことも一つですが、一番は「自分の心底にあった障害への嫌悪感が取り除かれたこと」です。私は、学生時代は普通学級でずっと過ごしてきました。しかし、小学生の時から自分は人とはなにか違うと思い始め、中学と高校と進学するにつれてその違和感は次第に大きくなっていきました。両親は、私が小さな頃から障害があるのではないかと感じていたそうです(全然言葉を発さない、目と目を合わさない等)。両親には度々「あなたには障害があると思う」と言われてきましたが、私は「ずっと普通学級で過ごしてきたからそんなはずがない」「私は健常者だ」と頑なに認めませんでした。半ば強制的に病院や支援センターに連れていかれて、そこの方々と定期的に話をしてきました。そんなある日、支援センターの方に就労移行支援事業所を紹介され、「そこに行くには手帳を持っていた方が就職に有利」と言われましたが私は取得したくありませんでした。取得したら健常者じゃなくて障害者になってしまうから。両親の勧めもあって、私は仕方なく手帳を取得しました。今でも取得した時のことを覚えています。「ああ、今日から健常者じゃなくて、障害者なんや」って。そのような気持ちだから、クロスジョブに通い始めても自分が障害者だということを受け入れることはなかなかできませんでした。「なんで私はここにいるのか」「なんで私って障害があるのか」と思いながら作業することが数えきれないほどありました。    しかし、その考えを変えてくれたのはクロスジョブでした。スタッフや他の利用者と関わっているうちに「障害は全く悪いことではない、むしろ個性なんだ」と思えるようになりました。友達には障害があることは絶対言わないでおこうと思っていましたが、「一人ぐらいは私の障害のことを分かってくれる友だちがいてもいいんじゃないか」と思うようになり、小学生時代から仲が良い友達に言ってみました。すると、「あ、そうなんや」と言われました。「え?」とびっくりされると思っていたので逆にこっちがびっくりしました。「偏見とかないん?」と言うと「え、だって、障害があっても〇〇が〇〇ってことは変わらんやろ」と言ってもらえて嬉しかったのはもちろん、「自分が思っていたより他の人は障害を気にしてないんだな」ということに気づくことができました。今では、自分に障害があることは全く恥ずかしくありません。むしろ、誇りだと言えるところまで来ています。    早く就職して就労退所したいと思ってきましたが、いざ就職して就労退所するとなるとなんやかんや寂しいです。3/10まではクロスジョブに在籍ということにはなっていますが、手続きや面談等の最低限でしかもう行かないことにしたので来るのはあと2~3日ほどだと思います。通うことが日常だったのですごく変な感じです。3/11からの仕事始めまでゆっくり過ごそうと思います。    就労移行支援事業所を利用するあたり、3社ほど見学や体験をさせていただきましたが、一番良かったのがクロスジョブでした。初めて行ったのは見学でしたが、その時点で「あ、ここ、絶対いいところ」と思った勘は当たっていました。本当にクロスジョブを選んでよかったです。みなさん、本当にありがとうございました。