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クロスジョブ堺で訓練させて頂いてから、初めて実習に行かせていただきました。実習先は先々月に企業見学に行かせて頂いたS社です。実習期間は、2週間でしたがとても勉強になり、お仕事に対する意識が変わりました。   とても印象に残っている言葉が2つあります。   1つ目は、最終の実習振り返りの時に担当の方がおっしゃられていた「ノルマと目標は考えのとらえ方が違うだけで意味は同じ」という言葉です。 前職である介護職やテレビドラマなどの影響で、「ノルマ」は時間までに絶対にクリアしないといけない仕事のラインで、「目標」は「ここまで出来るならする」というような、そこまで絶対的なものではないのかなと考えていました。今まではそのように働いていたので、ノルマのとらえ方が変わりました。   2つ目は、体の痛みの原因が分からなくても発信することで会社側からしたら原因が分かることもあり、痛みの緩和に繋がるかもしれないということです。自分の体の中のことは自分が原因を分からないと、周りの方はもっと分からないと思っていたので驚きました。     業務内容としては、始めの1週間は事務職の仕事内容でした。伝票入力とアンケート入力をさせて頂きました。その企業が所有しているノートパソコンをお借りして入力していたのですが、そのパソコンには、エクセルでよく使うと思われる、いわゆるテンキーが無く数字は文字キーの上にある数字が書かれているキーを使って入力していました。普段の訓練で使わせていただいていたテンキーのあるパソコンでは気づかなかった「5」のキーが打ちにくかったです。 伝票入力をさせて頂いた時はよく「5」のキーを入力していたので、探すのに少し時間がかかりましたが、1件を入力するのに確認する時間を入れて約1分と終始かかる時間が増えたり減ったりせず、安定して入力できました。 始めは、担当の方に時間までの目標を決めて頂いていたのですが、1件にかかる時間が1分と分かってからは、私自身で目標を設定し、ほとんど達成できました。   アンケート入力では、全国の支援学校に向けて「働くことの大切さや大切にしていること」をリモートで授業されており、それに対してのアンケート用紙を見ながら「ご意見・ご感想」の欄に書かれている長文を入力していく作業です。私は通常訓練では長文入力が他の入力に対して少し苦手意識があったので、時間はかかりましたができた方だと思える程になりました。1件1件の1文の長さや記入方法が1枚1枚違うので1枚にかかる時間はそれぞれ違いますが、できました。   次の1週間は訓練での軽作業のような作業をされている部署で、上記の部署ではあまり見た目では、どんな障害のある方かは、わからない方が多かったですが、この部署では、比較的わかりやすく、色々な障害のある方がお仕事をされています。そのため、手話やマイクを大きなタブレットに話した内容をそのまま瞬時に入力され、聴覚に障害がある方でも話された内容が分かるようにとなっていて驚きました。   この部署では、S社で製造されているマスクの内、お客様に販売できない不良品の中から、会社の中で使用できるものと会社の中でも使用できないものとを選別し、使用できるものをまとめて袋に詰める作業をしました。また、S社の社員さんのお名刺もこの部署で作られているので、その名刺を入れる箱をここまで折る線が印字されている専用の紙をひたすら折っていく折り紙のような作業をさせて頂きました。   マスクの選別は、普段の軽作業の訓練より不良品として廃棄されるものと社内で使用できるもののラインが分かりやすく写真で例を示して頂けるので、不良品かどうかの判断が速くできました。普段の軽作業の訓練では商品が硬くて袋詰めした後に袋の口を閉じて、セロハンテープでとめる時は空気を抜くのが難しかったのですが、この商品はマスクで柔らかいので空気を抜くのがとてもしやすかったです。 2つ目の作業がひたすら名刺箱を折っていく作業でした。私は学生時代、休み時間に折り紙で鶴をたくさん折っていたのでとても懐かしく、折るのが楽しかったです。     1週目で実習させて頂いた部署でも、2週目で実習させて頂いた部署でも1日1日の目標は達成できました。1つ1つにかかる時間は増えたり減ったりせず、安定して出来たので、「これから実習させて頂く会社さんや就職した時に出来たらいいな」と思っています。 S社で実習させて頂いて、今まで自分では気づけなかったことや物事に対して思いつかなかった考え方を働かれている方目線でアドバイス頂けたので、これからの通常訓練や実習の時の目標にしていき、少しずつ出来るようになっていこうと思います。   実習中では体の痛みはありました。通常訓練時は喉が痛く、度々のど飴をなめさせて頂きながら訓練をさせて頂いていますが、実習中ではあまり痛みは感じなく、代わりに腰や肩、足に痛みを感じました。 S社では朝10時から5分間と12時から45分間、そして15時から10分間の計1時間の休憩があり、休憩時間の時に体を動かして少しでも作業が続けられるように心がけていました。これからはこのことを踏まえつつ、予防・対策していこうと思いました。   長くなりましたが最後に、今回の実習では、普段の訓練の応用のような作業が多かったので、あまり戸惑いや混乱などはなく、比較的平常心で作業できました。見学に行かせて頂いた時もそうなのですが、実習中は特に言葉の考え方(捉え方)や休憩時間の過ごし方など、たくさん吸収できることがあり、今までの言葉や仕事に関しての固定された意識や考え方、感じ方をポジティブに考えられるようにしていきたいです。今まで自分のしてきたことをポジティブに考えられなかったので、少しでもネガティブに考えないようにしていきたいです。これからはS社の担当の方や訓練で担当して頂いている方から「あなたの良い所だよ」と言って頂けているところを維持、または増やしていきつつ、もっと多くのことを出来るように、アドバイスを頂けたところを出来るように精進して訓練を行っていこうと思います。