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6月15日に堺市のビッグアイで行われた、クロスジョブ15周年イベントに参加しました。
10年勤続就労者の方々の表彰式や、元福岡労働局長の小野寺様のお話、重度自閉症の松田さんの就職までの道のりを描いた映画上映、福岡JOY倶楽部のコンサートなど、盛りだくさんの1日でした。
10年継続就業表彰式では、クロスジョブを卒業し、就職して10年経った方々が表彰されました。
どの方々も皆さん、それぞれの10年の重みを感じられる「ひとこと」をお聞きできてよかったと思います。
どの仕事においても「耐える」「こらえる」「続ける」というものは求められますが、それらを着実に乗り越えてこられたんだな、と感じました。
同じ仕事を続けるのは、今の時代珍しく、非常に難しい事ではありますが、「続ける」ということの大切さを改めて実感することができました。
続いて、元厚労省福岡労働局長の小野寺先生の講演を聴講することができました。
厚労省で見てこられた障害者雇用の現状、課題についてや、障害を持つ一児の母としての目線など、多方面から障害支援や障害者雇用についてお話いただきました。
印象に残ったのが
・障害者雇用は「義務」「社会貢献」「コスト」ではない
→「人的投資」であり「経営戦略である」
という言葉です。
障害のある方に対する捉え方が「かわいそう」「こまっている」「助けてあげて社会に貢献しよう」というものが多い中、そう捉えるのではなく、「戦略的人材」として見るということを教えていただきました。
自分にとっても「盲点」であったため、非常に勉強になりました。
數田さんの講演や松田さんの就労動画の上演では、自己理解の大切さや自己肯定の重要性を再認識することができました。
數田さんが働かれる中での
・「働く」「仕事をする」というのはどういうことか
・自分に求められているのは何か
・自分の特性による仕事の難しさはどのように補うのか
など、こういったことに対して、の自己理解、認識がしっかりされていることが分かりました。
働く中で、このような捉え方、芯がブレていないことが10年継続就労の秘訣なのかな、と感じることが出来ました。
一方、松田さんの「常にチャレンジし続けてきたこと」に対して、ご本人とご家族、また周囲の支援機関の方々の力が大きいことを実感しました。
・成功して「できた」という体験を持ち続けてもらうこと。
これは松田さんに限らず、どの障害を持った方にも経験が必要なのだなと確信することができました。
「障害の重さで就職をあきらめる必要はない」ということを体現してくれた松田さん。
彼の後に続く人たちを、これからサポートしていきたいな、と思いました。
イベントの最後には障がいのある方の楽団、JOY倶楽部がはるばる福岡から演奏に来てくださいました。
さすがは演奏のプロ、でした。
カーペンターズの2曲は、個人的に思い入れのある曲で、原曲の再現性の高さにびっくり…。
ABBAやVilledge PeopleのYMCAなど、懐メロでしっかり楽しませていただきました!
好き、得意を極める、ということも障害のある方の社会の居場所を作る一つの方法なのだと分かりました。
利用者さんの中でもJOY倶楽部に言及されていた方もいらっしゃり、多くの人に希望を与えてくれたと思います。
クロスジョブに入職して、未だ体験したことのない大きなイベントでしたが、参加で持ち帰られたものは大きいと思います。
これからもまだまだ勉強は続きますが、今回体験で得た希望を忘れることなく、今後の訓練もがんばっていきたいです。