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堺の山本です。 先日、阿倍野事業所で、今年度初めての15期研修を受講してきました。 テーマは「就活」「企業アプローチ」で、就職に向けてケース支援を進める上で感じている課題や疑問について、同期たちと屈託なく意見交換ができました。 今回も、自分の中で勉強になったこと、印象に残ったことをいくつか報告します。   〇成育歴の把握、家族へのヒアリングの重要性 この点を今回研修を通して、重要性を再認識することができました。 ・利用者さんが「クロスジョブの中でつまづいていること」「苦しんでいること」 →過去の記憶や成育歴、経験が影響していることがある ということです。 今まで自分の支援では、 「これは就職に影響するから、何とかしてこの行動は変えてもらった方がいいのではないか」 という視点がほとんどでした。 そのため、行動や言動がなるべく出ないための「対策」だけに着目することが多くなってしまいました。 そうではなく、 利用者さんのこれまでの生活、背景に目を向ける           ↓ 物事の解決を図る、もしくは環境調整をする の流れにすることで、利用者さんも動きやすいはたらきかけになることが分かりました。 昨年、米田先生にお教えいただいた「成育歴を知る重要性」をここにきて、再認識することができ、よかったと思います。 自分は訓練担当なので、ケース担当者のように細かい支援はできませんが、利用者さん個人の成育歴については、耳を傾けなるべく知るようにしていきたいと思います。   〇5つのアセスメントポイント また、今年の総会でも挙げられた5つのアセスメントポイントについても、再び勉強することができました。 先ほどの成育歴のところでも述べましたが、 「この行動は直した方が良い」 「この考え方は働く上で支障になるだろう」 などついつい、支援者は直そうとしてしまうんだ、と会議で教えていただきました。 自分の考え方もいまだにそちらの方向に行ってしまうので、行かないように心がけます。 ①働く意欲がしっかりあること ②安定して通えること ③一緒に働きたいと思ってもらえること ④自己理解が出来ていること ⑤会社の戦力になれること これらのポイントが揃っていれば、利用者さんは就職活動に進むことができる、と学びました。 自分も訓練の中でのフィードバックで、「この要素は〇番に当てはまる」と自信をもってお伝えできると思います。 ・細かく利用者さんをジャッジ、直そうとしないこと ・できているところをさらに伸ばしてもらうこと ・利用者さんに自信を持ってもらうこと この辺を意識して、訓練に入るようにしたいです。   〇企業への障害者雇用のアプローチについて 今回、研修で共有をする中で、理想の職種に出会えないことでしんどい思いをされている利用者さんもいることを知りました。 障害者雇用でも一般雇用でも、希望の職種につける人はほんのわずかですので、 ・希望職種を追う、なおかつ違う職種も視野に入れて動く といったように利用者さんにも現実を見ながら就活いただくことが大切だ、という話になりました。   その一方で、実習先や就職先の開拓は、そういった利用者さんの希望を叶えるものでもあるので、進めていく必要があります。 企業開拓でどのように企業に働きかけるか。今回教えていただいたポイントが ・企業の立場に立って、障害者雇用を企業にアピールする →こちらの目線で話をしない。企業の目線で話をする  ex)助成金の話、障害者雇用をする企業のメリット説明、行政機関の名前を出し安心感を持って話を聞いてもらうなど… ・企業に教えてもらう →すでに障害者雇用をしている会社から情報を得る  ex)障害者雇用をしてよかった話、困った話、変わったことなど  新たに検討中の会社に例として伝える の2つでした。 福祉の目線だけではなく、企業の考え、文化を知ることが、障害者雇用を進めていく上で欠かせないことを学びました。 利用者さんと企業の架け橋になれるように、自分なりにではありますが、少しずつ企業を知ることも進めていきたいです。   〇最後に 今回も学びが多い研修でした。 少しずつ、「アセスメントするとは何か」を1年とちょっとをかけて、頭で理解できるようになってきたと思います。 できているかは別ですが、しっかりできるように、学んだ内容を振り返っていきたいです。