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お世話になっております。堺事業所の橋本です。 石原壮一郎氏が執筆された『昭和人間のトリセツ』という本の読書報告をさせていただきます。   僕より年上の利用者の方と世間話をすることもあり、何か引き出しになったらいいなあと手に取った本です。なかなかパンチのあるタイトルの本な気もしますが… 以下、気になったワードや説明などについての感想です(取り留めの無い話が続きます)。   まず、マルハラについてです。 意味としては、例えば「了解しました。」という文章の句点「。」に何らかの圧力(怒らせてしまったかもなど)を感じることのようです。 ニュースなどで以前耳にしたことはあった気もしますが、改めて人間の思考は本当に厄介なものだなあと思いました。 句点はただの記号であり、「文の終わりを示し、文末に打つ」くらいの意味合いしかないと思います。しかし、顔文字や絵文字、LINEスタンプなどが発展し、それに比べると句点は冷たいという印象を持つ人がいるのかもしれません。本来が持つ記号の意味の枠を飛び越えてまで発想を広げていける人間は、時に素晴らしく、時に面倒ですね。   次に、本の中にあった「なぜ昔話が口をついて出るのか」という説明についてです。 最近僕も昔話をついしてしまった場面があります。フルーツと家電の名前が付く某バンドの、ダメな恒星のようなタイトルのMVが再編集でUPされているのを見たときなのですが、平成の要素がとても溢れていました。 「あの時のドラマとかバラエティは良かったなあ」っと思わず口から出たのですが、上記はこの感覚に近いのだと思います。 自分が何かに打ち込んだ時の世情などは、熱を帯びており、情報を検索しやすいから引き起こされる現象なのだと思います。 あと数十年もすれば、「令和のYouTubeは面白かった」など言われているかもしれませんね。   最後に、ジェンダーについてです。 本の中には、「男らしさ、女らしさの呪縛」とも書かれてありましたが、多様性が謳われている今でも、まだまだ根強くあるかと思います。また、その根強くあるものを無意識的に表出し得るというのが、難しいところだとも思いました。 全てに注意を払い会話をするというのは不可能だと思うので、僕が発言した内容によって、場の空気感は変わっていないか、相手の表情はどうなったか、などにはアンテナを張っておきたいです。   ざっくりとまとめですが、人それぞれに背景があり、それに基づいて価値観が形成され、言動に反映されるということかと思います。 学生時代に学んだ内的準拠枠のようなことだと思いますが、表面的にその人をわかったふりはしないようにしたいと思いました。色々な気づきがあり、面白い本でした。