https://crossjob.or.jp/map/ https://crossjob.or.jp/link

先日、巴理事による新人研修を受講させていただきました。   講習テーマは高次脳機能障害における就労支援について。クロスジョブに入職して以来、「高次脳機能障害」と言う言葉は何度も耳にしてきましたが、この様に体系立って講習を受けるのは初めてのことで、新鮮かつ大変有意義な研修を受けさせて頂いたなというのがまず初めの感想になります。   そもそも「高次脳機能障害」とはどういった障害なのでしょうか。高次脳と略されることもあるこの障害は、一言で言えば脳に大きな衝撃やダメージを受けることによって性格が変化したり、注意や記憶、感情、判断と言った高次的な脳の機能に障害が生じることを指す言葉です。   突然の事故や不意の出来事により、今までは障害のなかった人が急に高次脳機能障害に見舞われることも多く、その場合は今まで自分が当たり前のように出来ていたことが出来なくなったり、今までの自分とは全く違う性格になってしまったりと自分自身のみならず、周囲の人間にも影響を及ぼす事態に発展することが考えられます。   そうした場合には正しい知識と正しい理解が大切になってくるのですが、その点において今回の研修はとても勉強になる物でした。また、高次脳機能障害に関する講義を受けている中で感じた感想としては「意識していない間に自分の脳は非常に高度な処理をおこなっているのだな」という物でした。   例えば友人と待ち合わせ場所を決め、その通りの時間にどういった手段を利用して向かうかというのは普段我々が何気なく行っている行為です。しかしながらそうした「何気ない」行為の裏には遂行機能や記憶能力、といった様々な能力が使われており、裏を返せば、こうした能力や機能が低下してしまうとどうなってしまうのか。生活にどのような支障をきたしてしまうのかということを改めて考えさせられました。   高次脳機能障害という壁にぶち当たってしまった人は、それまで障害などとは無縁の健康だった方も多いです。健康で、身体の機能が完全だったにも関わらず、事故や脳疾患などによって今まで当たり前のようにできていたことが出来なくなる。その現実と戦う人々を少しでも応援したいと改めて感じた研修でした。自分も更にそうした症状や疾患に対する知識を深めていこうと思います。