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米田先生の3部構成だった研修も今回で終了となりました。「知識を身につける→実践」という流れで進めていただき、とても理解しやすかったです。以下に2点、気づいたことをまとめたいと思います。
1つ目に、米田先生に何度か強調してお伝えいただいた「検査結果を数値だけで終わらせず、どのような行動として現実場面に現れているか見る」についてです。
病院では、WAISを取ったとしても、本人の話をもとに起こりそうなことを羅列するだけにとどまっていました。「会社から受けろと言われて…」というような受検理由の方も何人かおられ、生活状況の聞き取りもあっさり終わってしまうこともありました。
一方、就労移行支援では、利用者さんとの距離が近く、色々な出来事を見聞きできます。起こった現象を検査結果と照らし合わせながら、振り返ったり、理解を進めてもらったりといった、もう一歩踏み込んだアプローチができると思います。特に、その方にとってどのような情報の入出力があったのかという点を意識したいと感じました。
2つ目に、WAISの普及と改訂についてです。
WAISなどの心理検査は、世間に回答が普及してしまうと事前準備ができてしまい、正しく測定できなくなってしまうことがあるとのことでした。この話を聞き、「数年後には、WAIS5になっているかもしれない」と思いました。実際の検査道具や解釈の基準などが分かっていると、検査結果から読み取れることが増えるので、改訂版などが出たら、ワークショップなどに参加したいと思います。
今回の研修を通し、今までは、心理検査をデータ上の処理しかできていなかったと感じました。新規の利用者さんの心理検査などは、事前に見ておき、何か気づいたことがあれば、他のスタッフの方々にも共有したいです。また、今回の事例をまとめるwordファイルは、ケースの全体像を把握するうえで、とても使いやすいと感じました。ケース検討の際にも、積極的に活用していきたいと思いました。