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12月20・21日に開催されました『就労支援フォーラムNIPPON』に登壇させていただきました。
今年1年の外部発表の集大成として臨みました。
今年8月に登壇することが決まり、法人を代表して登壇させていただくことへの喜びと不安を抱えながらここまで準備をして参りました。
Mさんへの支援を通して得た気づきと、法人として伝えなければならないことを、代表と打ち合わせを重ね整理してきました。
私の登壇した分科会は、
The Best 就労移行支援
「移行できないのは、当事者のせいではない」
というテーマでした。
最初にこのテーマをいただいた時、まだ4年しか関わっていない私としては、大きなテーマすぎてどう考えるか悩みました。
ですが、逆に若手として現場で素直に感じた違和感と、その違和感を解消するための提言について話すことにしました。
私が提言したのは大きく2つです。
1つ目は、就労移行支援事業所の地方への回帰です。現状、就労移行支援事業所は都市部に集中しており、地方では「通える範囲に事業所がない」という方が少なくありません。移行できないのは本人のせいではなく、そもそも支援が届いていないという現実があります。
2つ目は、支援量の差を反映させた基本報酬体系への見直しです。利用者さんによって必要な支援の量は大きく異なります。しかし現行の基本報酬体系では、その差が十分に反映されていません。支援に手厚さが求められるケースほど事業所の負担が増す構造では、本当に支援を必要としている方に届きにくくなってしまいます。
詳しくは登壇時の資料をご覧いただければと思います。
さて、この2日間を振り返ってみたいと思います。
初日に登壇者の紹介ムービーが流れた時、一気に気分が高揚しました。
また、初日の小野寺顧問の圧倒的な存在感に、自分もあんな風にやりたいと思いました。
(結果、当然私には無理でした…)
こんな凄い方が法人の顧問にいてくださる環境に感謝する機会でした。
そして、驚く出会いもありました。
クロスジョブ阿倍野在籍時に担当させていただいていた方が、今は就職されて働きながらも、分科会を聞きに来てくださっていたのです。
こんな幸せなことがあって良いのかと、力をもらいました。
本当にありがとうございました。
いよいよ次の日を控えた夜は、緊張と興奮で1時間おきに目が覚めました。
そしてその時を迎え、分科会が始まった瞬間は、緊張で震えが止まりませんでした…
ですが、最前列で見守ってくださったクロスジョブの皆様、コーディネーターのJSN金塚様の笑顔と進行の上手さで次第に落ち着き、あっという間の90分でした。
もっともっと議論したいという気持ちさえありました。
最後の名刺交換では、参加者の皆様にたくさん声をかけていただき、「勇気をもらいました」という声や、現場での困り感を聞かせていただき大変勉強になりました。
また、そんな中で涙ながらに「就労移行支援がやらなければならないことを再認識する機会になりました」と言ってくださる方もおり、届けたいことが確かに伝わったと実感する瞬間でした。
このような結果に至ったのも、十分な準備の時間と業務面でのサポートをしてくださったクロスジョブの皆様のお陰だと思っております。
こんな未熟者を大舞台に立たせていただき、本当にありがとうございました。
Mさんのお母様から受け取ったバトンは、確かに全国に届いたと思います。
制度を変えるには時間がかかります。
ですが、現場から声を上げ続けることが、いつか届く日につながると信じています。
これからもたくさんの事例を積み重ねながら、「届かない支援」を「届く支援」に変えていくために、発信と実践を続けて参ります。