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堺のスタッフの多くが読書報告をして下さっている本書をやっと読了しました。 緊急事態宣言解除後、大阪へのバスの中にいつも持参していたのですが、仕事終わりの移動は眠すぎていつも途中で夢の中へ。束の間、再びステイホームが始まりましたのでやっと・・・です。 読み進めると、何と多くのヒントがあることか。 面談のヒントも沢山です。これはみんなで読了したい!米子スタッフにバトンを繋いでいきますね。   一番ハッとしたのは、「29・フックになる言葉を探す」です。 『阿川さんの人物インタビューは、基本的にその人の来し方を伺うことが多いです。前段となる会話を一通り展開したのち、「そもそもこの仕事に就こうと思ったきっかけは?」とか「小学生の頃はどんな子供でしたか?」などと、過去へ遡って時系列にその人の人生を繙いていくのが、いわばオーソドックスなインタビューの仕方ということになります。が、その習性が身につくと、順番に聞いていけばいいという油断が生まれ、つい、大事なことを聞き流してしまう危険があります。子ども時代のエピソードを一つ二つ。中学高校時代の話を二つ聞いたぞ。あと残り時間は30分しかない。少しテンポ早めないと、仕事を始めて下積み時代、貧乏時代、それからブレイクして、今に至るまでを聞き終えることができなくなる。相手の面白い話を聞こうという気持ちより、人生の流れをクリアすれば、それでいいかという心境になるんですね。これはまさに「段どりだけにとらわれて、話の内容に心が向いていない」下手なインタビューの典型です。 時々自分で質問しておきながら心の中で「あー、いかんいかん。段どりをこなしているぞ」と思うことがあります。そういう場合には気を引き締めて、時系列に質問しながらも、どこかに面白いものが転がっていないかを吟味するのです。 インタビューの最中は気づかなくても、後になると明らかに「次の質問に心を奪われていたな」ということが見えてくるのです。つまり相手の話をちゃんと聞いていない。勿論、聞き手が一言一句をもれなく聞くことは不可能です。耳と脳が相手の言葉を取捨選択し、しかもそれぞれの聞き手の取捨選択する部分が異なるから、人間の組み合わせによって違った会話の面白みに繋がるのです。でもこれは聞き流してはいかんだろう」という大事なポイントはのがしてはいけない。また、そういう大事なポイントは、得てしてほんの小さな言葉の端に隠れているものです。そういう謙虚な宝物を見過ごしてはいけません。』   私たちの支援の根幹である『面談』・・・阿川さんではないけれど、とても大切な時間なだけにとても緊張します。準備や構想が頭をめぐり眠れなくなる時すらあります。 そんな大切な時間だからこそ大事にしたいのが、上記の「聞く姿勢」だと思いました。 お話し頂く。次の質問をする。またお答えいただく。その中の何かに疑問を持って次の会話に繋げていく。チェーンのようなやり取りは、本気で相手の話を聞く姿勢が大切です。 連続性の中にフックを見つけたら、当初の予定を即座に変更して相手の話を拡げていく。 相手の言葉を大切に拾いながら、『面談』を作っていきたいと思います。